目を肥やす①
私は、商用WEBクリエーターは、アーティストではないと思ってます。
アーティストであることを望むのであれば、自身のサイトで実現すれば良いと思います。
ですので、独りよがりな考えでサイトをデザインするよりも、世の中で支持されているサイトを参考にしつつ、そこにクライアントの意向や自身のアイデアを盛り込んでいく、といった姿勢でサイト制作に臨んでいます。もちろん、決して著作権法に抵触するようなコトをしてはいけませんが。
そのためにも、色々なサイトを見るようにしています。
たとえば、「WEBデザインの見本帳」のようなサイトもあります。
デザインにしてもコーディングにしても、自分の引き出しを多くすることが大事だと思ってます。
サイトの良し悪し
良いサイトって、どのようなものでしょう?
たとえば、誰もが一度は買い物をしたことがあると思われるAmazonのトップページですが、優れたデザインだと思いますか?(ちなみに、リキッドレイアウトだったかと思います。)
でも、自分は書籍等を購入する際は、いつもAmazonを利用します。
何故なら、品揃えが豊富で、店舗よりも安価で物を購入でき、配達も早いからです。
極端な話、AmazonのサイトがGoogleと同じようなキーワード検索のみのデザイン(正確には、Googleはキーワード検索のみというわけではありませんが。)であったとしても、私にとってのAmazonの利便性は変わりません。
逆に、キーワード検索だけの方が、すっきりしてユーザビリティが向上するようにさえ思います。
それに対して、お酒の通販サイトのカクヤスのトップページ。
かなりの情報量(掲載商品)があるにも関わらず、サイトが非常に軽く、ナビゲーションも整然としていて、非常に優れたUIのように思えます。
この辺りは主観(好み)によるのでしょうが、過剰なサービスが必ずしもユーザビリティの向上には繋がらないように思います。
iPhone5
先日、原宿にあるKDDIデザイニングスタジオに行きました。
「これってKDDIのお店じゃなくて、アップルストアじゃん!!(゚ロ゚屮)屮」状態。
iPhoneの販売に関しては、アップル社から携帯電話会社に販売台数のノルマ(という表現で間違いはないと思う。)が課せられているからこういう風にもなるんだろうけど、、かつての
携帯電話会社>端末メーカー
の力構造はどこに行ったのか?
ソフトバンクは来春から4Gを始めるそうだし、相変わらず韓流なDOCOMOは自前のECサイトで、「Amazonと楽天を抜く!」とかほざいてる言ってるし。
まぁ、良いものが提供されるんだったそれでイイんだけど、しかし日本のパケ代って高いよな~。
3.9Gか4Gでそれなりのパケ代なら、デザリングにして、光を解約するんだが。
少なくとも、固定系ISPに未来はな・・・(ry
ガラケーとスマホのサイト⑤
「スマホは(ガラケーよりも)PCサイトが見やすい。」というのが、ひとつのウリでもあります。
が、PC向けにつくられたサイトはあくまでPC向けですので、スマホからでは見にくかったり、一部のタグ(iframeなど。)がスマホには対応していなかったりもします。
iPhone5のように高速化(3.9G)、大画面化しても、見にくいものは見にくいです。
また、通常のサイトでは問題ないようですが、ゲーム系のコンテンツ(アプリ)に関しては端末ごとに表現力の差異があることから、中にはAndroid向けに提供することは捨てて(開発が面倒なうえ、大した儲けにもならない。)、iPhone向けに特化してコンテンツを提供する企業もあります。
PC・タブレット・スマホ共通のサイト構築の手段として、レスポンシブWEBデザイン、リキッドレイアウト、可変グリッドレイアウトなどの方法がありますが、UIを大事にするのであれば、個人的にはPC向け・タブレット向け・スマホ向けと、各々別につくった方が良いように思います。
なお、Dreamweaverには可変グリッドレイアウトのサイトをつくる機能がありますが、
「あれって使いにくいと思いませんか??」
と思うのは、自分だけでしょうか‥?
(つか、自分は挫折しました・・orz)
ガラケーとスマホのサイト④
ガラケーのサイトをつくる際は、画面の大きさとファイルサイズの制約から、
「ユーザが利用したいもの、買いたいもの。」
と
「提供する側がユーザに利用してほしいもの、買ってほしいもの。」
との折り合いをつけ、見やすく使いやすく、階層もなるべく浅く、デザインする必要があります。
PCサイトをつくる場合よりも、サイトに載せる情報の取捨選択やUIの設計はシビアです。
逆に、ガラケー向けのサイトをつくれるということは、サイトをつくる上での目的、コンセプト、ターゲットユーザ、コンテンツなどが明確化されているということなので、より表現力の大きいPCサイトをデザインする上でも役に立ちます。
スマホ・タブレット・PC共用のサイトをつくる場合も、スマホからつくっていく、というのが正しい手順です。
膨らませることは、後からいくらでもできますから。
ガラケーとスマホのサイト③
話は若干逸れますが、「PDA」というものをご存知でしょうか?
Personal Digital Assistant(携帯情報端末)の略称です。
2000年前後に登場。
手のひらサイズで、OSはWindows CE、カラーディスプレイ、ペンタッチ操作などの特徴がありました。
CASIOのカシオペアが有名だったような気がします。
何のことはない、「現在のスマホじゃん!!」
なのに、PDAは全然普及しませんでした。
iPhoneって、端末デザインとユーザビリティで勝者となったように思います・・。
それまでは、「ケータイは2つ折りじゃなければ売れない。」というのが国内の端末メーカーや携帯電話会社の常識で、まして画面を指先で触ることなど考えられない行為でした。
それが今ではスタンダード。
消費者心理って不思議だ~。
ガラケーとスマホのサイト②
2001年後半には、auのサイトもHTMLライクな言語(XHTML Basic)でつくれるようになり、CSSでレイアウトを制御できるようにもなったので、記述言語の面ではサイトをつくる労力は減りました。(逆にこの頃からは、PC向けのサイトをケータイで見ることができるようになりました。)
そして、回線速度の向上(3G)と端末の性能の向上によって、Javaアプリ、BREWアプリ(これもauの独自仕様であったため、アプリを開発する会社にとっては負担となりました。)、Flashコンテンツ、着うた、動画、位置情報(GPS)などの新サービスが提供されるようになりました。
そしてモバイルコンテンツ市場には「一攫千金」を目論んで、色々な企業が参入しました。
しかし、相変わらず端末ごとにスペックがバラバラだったので、サイトを制作提供する側にとっては大きな負担でした。
端末ごとに画面サイズもスピーカーも異なり、装備している機能もまちまち。
端末メーカーも独自色を出したかったのでしょうが、サイト制作者泣かせの時代です